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2015-02-11 01:22    ルイヴィトンマルチカラー中古
 ケニアのナイロビ(ここはまた近代的な町である)に着くと、私たちを待っていたのは、フォルクスワーゲンのぴかぴかのワゴンであった。天井がひらいて、ここから動物の写真を撮るようになっている。木村俊之介氏が二年まえこの地をまわったときは、まだジープ様のトラックであった由である。この一つをとっても、ケニアが日に日に観光地化していることは明らかだ。  それでも、ナイロビの空港からホテルへゆく間に、もう、自然動物園にいるダチョウの群が見えたもので、みんなは勢《きお》いたってしまった。一人が、 「ライオンだ!」  と叫んだ。しかしよく見ると、それは黄色い牛であった。  私たちはナイロビの自然動物園を見ないで出発したので、はじめは動物に飢えていた。一日目は何も見られなかった。路上にひき殺された大トカゲ一匹を見たばかりである。この大トカゲは私の見たところ、一メートルはとてもないようであった。しかし、その日の宿泊地ですでに一メートル三十以上との評価を受けていた。今ごろは日本に帰っての土産話に、二メートル以上に化けていることは確かと思う。  二日目、いよいよ保護地の動物が出没するというので、一行はますます勢いたった。ある一人のお医者さんのごときは、車の天井を開けっ放しで席に突ったち、この日の行程四百八十キロ(赤土のかなり広い平坦な道が延々とつづいている。一日に四百八十キロ走れるほど道がよいのである)の間、突ったち放しであった。そして、「前方三百メートルにジラフ!」などとわめいていたようだ。  この人ははじめ「司令官」、のちに「戦車隊長」という呼名を受けた。  とうとうキリマンジャロが姿を現わしてきた。ヘミングウェーの小説を何回となく読みふけったため、またそのずいぶんと大衆的に作られた映画にすら憧憬《どうけい》を養われていたため、この見渡すかぎりの平原の上に現われたアフリカ一の高峰は、私の感傷に充分に応えてくれるものがあった。それはうす青く、頂に白い雪をまとって、幻想のようにそびえていた。  運ちゃんがころあいのところで車をとめ、「写真をとれ」といった。私はふるえる手でカメラをかまえた。  と、前方に戦車隊長の車がとまっている。戦車隊長は相変らず屋根の上ににゅっと頭を突きだしている。わるいことに、この頭、しかも後頭部が禿《は》げていて、それがアフリカの陽光を受けて燦然《さんぜん》と輝いている。  私はカメラのしぼりを調節した。しかし、どのようにカメラをかまえてみても、この禿頭がはいってくる。キリマンジャロと禿頭という構図は、私のイメージの中になかったものである。それで、私は前方の車が出発して視野から消えてしまうまで、じりじりして待たねばならなかった。  ともあれ、日と共に私たちは数えきれぬ動物を見た。ついには飽きてしまって、終りには私は、それに集まる観光車のほうばかり写真に撮ったものである。 [#改ページ]    ヨーロッパ躁紀行  ロンドンでは、ピカデリー・サーカスのヒッピー族にしても、グリニッチ・ヴィレッジの公園のアメリカのヒッピーに比べ、てんで活気がない。一人は腹がへってるから金をくれと私にぼそぼそした声で告げた。私は烈火のごとく怒って、ごろごろしないで働け、と言ってやった。一人は似顔絵を描いて売ろうとしていたが、もうてんで下手で、私の小学生時代の絵よりもひどい。